コラム

女性が活躍する業界・会社

1985年に男女雇用機会均等法が制定されてから30年以上が経過しています。「総合職・一般職」という枠組みなどがいろいろと取りざたされましたね。
働く女性を支えていく社会でないといけないということなんでしょう。
ただ、ひとことで「働く」と言いますがそこに「賃金労働」と「無償労働」があるわけで、その昔から女性は家事や育児などの無償労働をしっかりとやってきたということを認めれる社会でないといけないと私は思っていました。
外で賃金労働をして稼いでくる男性が立派なのではなく、家で無償労働をしている女性が立派だから世の中が成り立っているのだと考えていました。だから「なぜわざわざ賃金労働の域に女性をむりやくたに引っ張り出してくる法律が必要なのかあまり理解ができなかったことが思い出されます。
また、女性が賃金労働の分野に進出してくれば、「たちまち私なんかどこかに追いやられてしまうわ」とおびえる部分も多々ありました。そう、「何をするのも女性の方が勝っているに決まっている」と私は考えていましたからね。特にサービス業だとしたら・・・。

葬祭業は葬具の販売業や祭壇のリース業であるとされていた昭和の時代から私はサービス業だと認識していました。今でも何かの職業欄には「葬祭サービス業」とわざわざ「サービス」の言葉をつけて記入します。
特に葬儀会館ビジネスモデルになればそこは女性が活躍できる場所、いや女性の方がピッタリの場所にかわってしまいます。

ひとりの人が人生のうちに受ける悲嘆の度合いを計ったデータがあります。その一番大きいとされているのは身内の死です。それほど嘆き悲しんでいるご遺族に接するときに、いかつい男性が対応するのではなく寄り添いが得意な女性が接する方がいいに決まっている、と私は考えています。
他にも女性ならではの共感力・どの家庭でも実際に財布のひもを握っているのはほとんどが女性であるなどなど言い出せば簡単に10以上の女性の方が優れている部分が出てきます。
だから葬祭業は女性の方がむいているし活躍できる業界であると私は言い続けてきました。

そして現在オフィスシオンでは私以外全員女性スタッフで現場をまわしています。たとえ深夜であろうとも病院のお迎えの寝台車も女性スタッフが行きます。
お通夜や葬儀の施行中に応援に私が届け物などで現場に行くと、「カサの高い男性は早く帰ってください、もしくは裏の台所で洗い物と通夜振る舞いの配膳だけ応援してください」と言われてしまい、目に見える場所には居させてもらえない状況です。

現在全国には6000社近い葬儀社があると言われていますが、すべてを女性スタッフのみで施行している葬儀社はほとんどありません。仕事柄全国のいろんな葬儀社の社長さんと話しますが、一番ネックになっているのが夜中の病院迎えの寝台業務らしいです。
あーあ残念。ご遺族と初対面のその時こそが女性スタッフの一番素晴らしいところがでるのになぁと思いながら話をきかせていただいています。

基本中の基本、葬祭業には女性の方がいいに決まっている。ということが根底の部分で認識できない葬儀社の社長さんが多すぎるのではないかと思います。
そしてそれを論理的に考えることができずにただ単に業務の一部を女性スタッフに任せているから、初対面の一番大事な時にいかつい男性を行かせてご遺族のハートをわしづかみできずにいるんでしょうね。

葬祭業は女性が活躍する業界です。

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