コラム

脱、大量生産大量販売

大量生産大量販売の時代は終わっています。
「そんなことは言われなくてもわかっているよ」と言われる方も多いです。
けど、「この人本当にわかっているのかなぁ?」と思わされてしまう経営者の方も非常に多いんです。
それは何かというと、使っている会社のシステムというか組織の動きというかが今でも大量生産大量販売のままになっていることをちょくちょく見かけるからです。

その中で一番多くて一番やってはいけないこと。
それは「数をうてば当たる」という考え方です。
営業マンをさぼらせないために「あっちへ行け、こっちへ行け、報告しろ」などと行動量だけを増やして追い立てている経営者はよく見かけます。これは「数うてば当たる」の前時代的な経営そのままです。そして当たらなければ「頑張りが足らない」とか「努力が足りない」とか「もっと数を増やせ」とか言い続けているうちはいいのですが、そこに精神論まで持ち込んで来たらもう手の付けどころがありません

私自身はDKK(努力と根性と気合)が嫌いな方ではなく、むしろ自社の経営には多く取り入れているはずです。しかし、それは営業マンをどうこうするとは全く別のところでの利用です。たとえば一番多いのが自分自身を奮い立たせるとき。そんな時にこそ使うべきものを今のゆとり教育で育った営業マンに使っていてどうなることや。

今の時代は「頑張るだけでは売れない時代」「頑張っても売れない時代」です。
人口縮小によってマーケットが縮小しているうえに、労働者人口がますます減り人手不足はどの業界でも言われている時代です。
そんな時代に数を狙って行くことの無謀さ。そして無駄。

自分の会社の中のシステムや体制、そして一番肝心な経営者の考え方をもう一度この先の時代に本当にマッチしているものなのか見直す必要があります。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP